陳腐なことば

世の中には陳腐なことばがあふれている。それは格言や名言であったり、歌の歌詞だったりするんだけど、どうしてこんなにも陳腐なことばに繰り返しこころを動かされるのだろうかと思った。

人はつねに自分のことを正当化したいと思っているからだろうか。ありのままの自分でいたいと思いながらも、無理してしまったり、自信を持ちたくてももてなかったり、そんな自分にとって、トップシンガーや有名人などのことばは強い影響力をもつ。そんな影響力をもつ人物のことばである必要はないかもしれない。とりあえず同じ事を思っている人がいるだけで、自分だけじゃないんだって気が楽になる。

心の奥底では常に何かに怯えているのかもしれない。自分の存在を認めるために、自分だけじゃないってことを確認するために、そんなことばを何度もむさぼる。