人との比較、自分との比較。

以前から自分のコンプレックスについて悩む度に思い至る結論は、他人との比較が無意味だということ。結果的に毎回同じことを確認するくせに、そのコンプレックス周りで何かあるたびに思い悩んでしまう。

俺は自分のことを自己中心的だし、要領も良くない、不注意だし、記憶力が良いということもなく、気転も効かないし、面白いことも言えないと思っている。そんな自分でも自尊心は当然ひとなみに持ってるし、どんな時でも人から良く思われたいと考えている。卑屈になることで予防線を張る自分。卑屈になりながらも自分をより大きく見せようとする自分。矛盾しているともいえる2つの感情を心に抱いてるからこそ、いつまでたっても悩みつづけてしまう。

そう悩んでる時って、必ず人と自分を比較してしまっている。悩んでる時もそうだし、悩みから抜けだそうとするときもそう。自分の色んな能力を思い浮かべて、あいつには敵わないと悩み、でもココではそいつに勝てると思って気を紛らせる。中には何も敵わないと思う人間もいる。そういう人に対しては憧れの念を抱くと同時に、劣等感を抱いたりもする。それが自分に近い存在であるほどその傾向は強くなってしまう。

でも結局は自分より上を見たらキリがないし、自分より劣ってる人を探して気を紛れさせようとしたところで、それは根本的な解決策にはならないし、そんな器の小さな自分にふと気付いて虚しい気持ちになってしまうこともある。自分のなかで勝手につくりあげた身の回りの人間の序列なんて意味がない。やっぱり他人と比較するんじゃなくて、昔の自分と比較しなきゃいけないよね。それは昨日の自分でもいいし、先月の自分でもいいし、去年の自分でもいい。昔の自分を超えていければそれでいい。昔の自分と競争して、自分の成長に目を向けてよろこびを感じられる人のほうがよっぽど幸せだよね。

詭弁だと言われればそれまでだけど、それは1つの大きな真実なんじゃないかと思う。