コンサルタントの視点

先日ボストンコンサルティングのプロジェクトリーダー五十嵐啓朗さんの講演を聴いた.講演のタイトルは新規事業を評価するコンサルタントの視点.なんとなくメモったことを備忘録としてつけておこう.

・ボストンコンサルティングのオフィスは確か70弱くらいあって,なんと東京支店は2番目に設立された.

・市場の魅力度は①規模②成長性③収益性によって評価される
  この魅力度を測定するための視点として
    あ)因数分解:物事を細分化していくんだよね,多分
    い)アナロジー:過去のデータ等を用いて,これからのことを予測する.ポートフォリオ分析など
    う)構造の理解:んー,アナロジーとの違いが今いち理解出来ないなー

・ここからはビジネスモデルのお話

・客ってのは「価値」の対価として「価格」を払っている.
  →「価値」を高めるのを狙うか,「価格」を下げるのを狙うか
  →どちらにしろ,アンメットニーズを満たすことが目的(そりゃそうだ)

・そのアンメットニーズをどうやって探るか?
  視点(1)デコンストラクションする・・・バリューチェーンの分解と再構築をすること
  →法改正や技術革新が進むことで,世の中に変化が起こる
  →従来の事業モデルが最適な物でなくなっている可能性
  →デコンストラクションを行うことで,新たな事業モデルの確率を図る
  視点(2)
  →ユーザーになりきる

・儲ける仕組みを考える
  金と商品の流れを図に落としてみて,売り手買い手がお互いwin-win関係になってるか?

・競合優位性をもたらす源泉
  1)スケールカーブ・・・規模が大きい方がコスト下がるよねって話
  2)エクスペリエンスカーブ・・・熟練した方がコスト下がるよねって話
  3)タイムベースドなんとか・・・聞き取れなかった
  4)ファーストムーバーアドバンテージ・・・参入障壁が高い物ほど優位性を守りやすい.エンタメとかは障壁低い

・ビジネスモデルの建て方
  要素は「価値」,「仕組み」,「優位性」
  ニーズの仮説構築⇔ソリューションの仮説再構築
          ↓
     ビジネスモデルの検証(数値化,アンケートなど)

・ここからはものにする推進力について

・大企業は他事業からお金が流れてくるから新事業立ち上げやすい
・会社のカルチャー作り大事
・リーダーシップも大事(部下がのびのび働ける,信念がある)
・コミュニケーションって伝わりにくい
  →ルートの法則・・・(言わなきゃならん回数)=(伝えたい人数)^(0.5)
→つまり,100人に伝えるなら10回繰り返し同じこと言わんと伝わらん

・日本人は「異質」だとか「新しいこと」を敬遠する気質あるけど,これあんまよくないよね.

・学生のアントレプレナーは発送の規模が小さくなりがち
  →大企業とかで大きな開発を体験してないと難しい
  →夢は大きく

・Progress often begins where reason ends.
  →ボストンコンサルティングの社訓的な?

興味深い話を聞けた.仕事は楽しいらしいんだけど,やっぱりプライベートな時間が少ないらしい.