重力ピエロ

最近伊坂幸太郎の小説を好んで読むようになった。理由は新幹線で読む用にたまたま買った「重力ピエロ」が原因。なんか聞いたことがあったから読んだのだ。今回はこの本の紹介をしてみようかと。ネタバレはしないように紹介しようと思うので、気が向いた人はぜひamazonとかで買ってみてはどうだろうか？

伊坂幸太郎先生の本の舞台は大体仙台。この重力ピエロの舞台も仙台だった。主人公は幼い頃に母が連続強姦魔の被害にあった兄弟。一応物語のメインストーリーとしては、大人になったこの兄弟が住む仙台市内で起こる連続放火事件に関するミステリー。しかし俺はこのミステリーよりもこの兄弟や父親の交わす会話の内容が面白いと思う。一つ一つの会話が含みを持たせたもので色々と考えさせられ、筆者の豊かな世界観を楽しむことが出来る。普通のミステリーのようにグググっと引き付けられるものではなく、最初から最後までダラダラと面白さが続く感じで読んでて疲れず、すごく楽しい。人生観にちょっぴり影響を受ける一冊。