追うもの追われるもの

今日授業で聞いたことでなるほどなーって思ったことがあったからエントリー。


近年中国が急速な成長を見せるなか、日本の経済成長が滞っているといった話をよく聞きます。それは戦後復興時代の日本のように、現在の中国は先進国に追いつけ追い越せの精神で異国の技術を真似しているから急速な発展が出来ているから。そのためいったん技術が成熟してしまうと、現在の日本のような低成長状態になる。みたいなことは以前から聞いていた。今日の授業ではこのことを、若干言い回しの差はあるかもしれないが以下のように表していて、なるほどなーって思った。


「こうすればうまくいく」→新興国
「こうすればまずくいく」→先進国


日本や欧米諸国のような先進国はトップランナーなため、前を走っている人がいない、すなわちモデルケースがないということ。従って、新しい技術を開発するためには小さな失敗を繰り返しながらノウハウを貯めなければならない。そうするとどうしても開発のプロセスがクネクネ道になってしまう。一方、中国や韓国のような新興国は前に目標となるランナー、すなわちモデルケースが存在する。そのため、新興国は先進国の見つけた「こうすればうまくいく」という方法を用いて真っ直ぐに道を進むことが出来る。


クネクネ道を進むのと、真っ直ぐの道を進むのでは同じ時間に前進できる量が違うため、発展スピードに差が出てしまうのは仕方ない。「異国の技術を真似しているから発展が早い」というフレーズを噛み砕いてかつシンプルに言い表している、良い表現だと思った。