心の悪い習慣が改善され始めた

会社入ってから学歴が関係あるのかないのかはまだ分からないが、学歴という過去のもの、今の自分の能力とは関係ないものに捕われていては、100害あって一理なしという考え方が身に付いてきた。

内定が決まってから今に至るまで、まだ自己紹介をする機会は何度もあって、その度に出身大学を紹介していた。その場面で自分の大学名を紹介することに、誇りと後ろめたさを同時に感じていた。東大に入れたことは自分でも誇りに思っているけど、実際社会が想定している東大レベルの能力を自分は持っていない。だから、紹介したい気持ち半分、したくない気持ち半分だった。自意識過剰なだけかもしれないけどね。

先日、配属先を決める面談があった。自己紹介をしてもらうよとだけ人事の方から伝えられていた。同期で話し合って、何を喋るべきか考えてたんだけど、第一に出身大学が挙げられた。その時自分が何を思っていたかは忘れたけど、面談のときに俺は出身大学を言わなかった。みんな「〜大学出身の○○です」という冒頭だったから、「新入社員のしゃくれです。」と言った俺はちょっと不自然だった。ただ、いつも感じる後ろめたさはなかった。

そう思えるようになってからは、なにかが吹っ切れた気がする。それまでは、プライドが邪魔をして、努力をしている自分を人に見られたくなかった。努力をしない俺なんて、平凡以下の人間なのに。でも、最近は過去の自分という縛りから少しずつ解き放たれてるのを感じる。今の自分で勝負するために、かっこ悪いかもしれないけど努力できる。人に馬鹿にされるような教えを請う必要があるかもしれないけど、今なら請える。大学時代に染み付いてしまった悪い心の習慣が改善され始めている。